米大統領選、トランプ(切り札)は切られるのか? 2
1 あまりの不正の多さに呆れる
今回の米大統領選は不正があったとか、なかったとか、のレベルの問題ではない。そこでは考えられるあらゆる手段を使って組織的な不正が行われたようだ。ドミニオン集計機のアルゴリズム不正はもとより、郵便投票期日の不正、死者の投票、住所のない票、署名確認のない票、票の大量廃棄、多重カウント、夜中に10万票をこえる偽投票の持ち込みなど、「よくもまあここまでやるなあ」とため息が漏れるレベルである。そして、それらの不正の証拠は物的証拠、写真、ビデオ映像、1000人を超える宣誓供述証言など、洪水のように溢れている。ここまで真実が明らかになっているにもかかわらず、いまだに証拠がないとうそぶいている人たちが、マスコミを含めてまだたくさんいるというから、驚く。
本当に馬鹿げており、情けない話である。まるでマスコミや選挙当局者や州知事や州務長官などの人たちは、三歳以下の幼児にでもなってしまったのだろうか?
2 トランプ大統領の慎重さ
トランプ大統領は、合衆国憲法と法律を重んじる高潔な政治家である。したがって独裁政権がよくやる一方的な逮捕や軍事行動はよほどのことがない限り取らない。あくまで民主主義の根幹である三権分立を堅守し、あらゆる難題に直面しても、憲法と法律で解決していくという姿勢を貫いている。このトランプ流のやり方は非常に紳士的で知的なやり方ではあるが、ときにじれったく感じることもある。しかし、この一個ずつ手順を踏むやり方は、意外な副産物も生まれる。正式な手順を踏む途上で、裏切り者や内に潜む敵をあぶり出すことができるからだ。今回、意外にもFBIやCIAを始めとして、共和党内に潜む敵の発見もあったし、州知事や州務長官、州最高裁判事、そして驚くなかれ、連邦裁最高裁判事の中にも裏切り者がいることが分かった。最近ではホワイトハウスの中にも敵がいることが分かってきた。
とくに司法の立場、つまり法によって悪事を裁く人、それもトップクラスの人が、明らかな不正事実から目を背けている。かれらは事実の真偽、正邪を判断するという本来の仕事を忌避している。トランプ大統領がかれらに「自分の仕事をしろ」と怒るのは当然のことであろう。
かれらがそのような行動を取る理由の一つは、かれらが既にかなりの利益(お金)を得ているか、何らかの性的スキャンダル(ハニートラップ、買春など)によって、弱みを握られているからであろう。これ以外にも、脅迫や暴力は、真実を暴露した宣誓供述証人などに対しても行われているようである。本当に卑劣で汚いやり方だと思う。