昭和に取り残された街・中崎町
1 わたしが住んでいた頃
中崎町は大阪梅田から歩いて東に10分程のところに位置する。地下鉄谷町線の中崎町は東梅田から一つ目の駅に当たる。この丁度真上のマンションに私たち家族は30年以上前に住んでいたことがあった。マンションの一階は本庄公設市場(当時)という市場になっていた。この地下鉄の出口から、中崎町商店街が始まり、それは天六商店街へとつながっている。
中崎町は戦災に合わなかったので、長屋続きの下町風情が残っており、まさに「昭和に取り残されたレトロな街」と呼べるかもしれない。
わたしの住んでいた頃は、阪神タイガースの黄金時代で、あのバース、掛布、岡田、真弓、川藤選手らが思い切り活躍した時代だった。阪神タイガースが優勝した1985年の10月には、中崎町の飲食店街は,毎夜、祝杯を挙げる宴会で賑やかであったのも、今や懐かしい思い出になっている。
2 カフェ、レストラン、雑貨屋、古着屋が立ち並ぶ
「昭和に取り残された街・中崎町」では、その家屋は昔ながらの長屋が多いのだが、長屋のいで立ちを活かしたまま改造され、次々と新しい店舗に生まれ変わっている。お店は、カフェ、レストラン、雑貨屋、古着屋などが主であるが、特に、カフェの数は多く、どの店も魅力的で、この界隈は、ゆるりとしたテンポで散策するには絶好のエリアとなっている。
3 ラッキーオーガニック(スリランカ料理)開店
今年の2月に、スリランカ料理の「ラッキーオーガニック」というレストランが開店した。料理人はラッキーさんというスリランカ人である。過去に福島区でお店をされていたベテランで、この度、中崎町に新規店を出された。
店構えは、京都でよく見かけるような表に暖簾が掛けてある和菓子屋のようなイメージである。玄関を入ると天井は吹き抜けで、店全体はゆったりとして落ち着いている。
さて、料理は、やはり一番はカレーだが、インド風とはかなり違う旨み味がある。特に、キーマカレーはお勧めである。スリランカではナンではなくロティ(パンの一種)にカレーを付けて食べる。ロティはナンより粘りがあり分厚い。
魚料理、鶏料理、卵料理もなかなかおいしい。料理は全体にスパイシーなので、生ビールがよく合う。スリランカのウイスキー「アラック」の炭酸割りもおいしかった。
最後はキリティ(ローヤルミルクティの一種)を頂く。ラッキーさんは泡立たせることで風味を出すため、高い位置からキリティを落とす動作を見せてくれる。これはラッキーさん一流のパフォーマンスであるが、かれは、手元をほとんど見ることなくこの動作を行う。
中崎町では、この他にも、イタリアン、フレンチ、中華、韓国、ベトナム料理など多国籍なレストランが並ぶ。カフェと合わせてゆったりとした時間を過ごせる街である。
予約・お問合せ |
06-6136-7994 |
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住所 | |
営業時間 | 11:30~22:00
日曜営業 |
定休日 | 月曜日 |