サイコパス③ 見わけ方と最近の傾向
1 簡単な見分け方
- 目つき、顔つき、表情がどこかおかしい
サイコパスをよく観察すると、その目つきや表情は一見明るく社交的に見える。しかし、心に闇を抱えている(金環食の99.9%の黒い部分)ため、どこか「陰り」があり、どこか「虚ろ」である。かれらは心から笑うことはない。口元は笑っていても目は笑っていない。
なぜなら、彼らは笑いを共感することはできないから、ただ笑っている振りをするだけである。
- 自慢話をする
サイコパスは、子供時代、学生時代、会社時代のすべての時代において自分の自慢話をする。かれらは、話を盛りに盛って、事実とはかけ離れた嘘の勲章を見せびらかす。
子供時代は運動神経が飛びぬけていて、走りは1番だったとか、学生時代はトーイックが900点だったとか、前の会社では、仕事や営業がよくできて出世頭だったとか、という風に。普通の人は過去に遡って経歴を調べたりしない。でも、よく調べると経歴詐称が多い。そして、かれらの良い評判と言うのは、そのほとんどが一人芝居で、情報の発信元は彼自身であることが多い。
- 悲劇的な出来事や苦労話に共感しない
最近あった悲惨なニュースなどを話題にして、サイコパスがどんな反応を示すか聞くとよい。あるいは、感想文などを書かすとよいだろう。
かれらの反応は一様に無関心、無表情、冷徹である。とくに、人の苦労話に耳を傾け、同情したり、泣いたりすることなどまずありえない。
なぜなら、かれらは前頭葉に障害があり、人間的な感情は持ち合わせていないからである。
- ユーモアのセンスがなく冗談が通じない
サイコパスは、物事の本質や意味について、深く考え理解する能力が欠落している。そのためユーモアのセンスはまったくない。だから冗談が通じない。とくに、皮肉やブラックユーモアはまったく分からないようである。たとえば、ある人が自分のことを、冗談交じりにへりくだって言ったとしよう。そうすると、サイコパスは額面通りに捉えて、その人の能力が低い人と見做して、上から目線で話したりする。
ユーモアセンスは、人間だけが持ちうる高度な知的なセンスである。前頭葉が機能しないサイコパスにそれを期待することはできない。
以上4点だけでも付き合う前にチェックして欲しい。4つとも満たす人は、ほぼサイコパスといえるだろう。
2 サイコパスの欲望は刹那的で、やたらでかい(大きい)。
サイコパスは未来を建設的かつ計画的に考えることはできない。かれらは「いま自分が楽しければよい」「いま自分が利益を得ればよい」「いま自分の性欲を満たせばよい」「いま自分が目立てばよい」「いま周りから称賛されればよい」である。その行動パターンは衝動的で刹那的である。かれらは恐怖心がないため、なんでもできてしまう。かれらは、「権勢欲」「物質欲」「所有欲」「名誉欲」「金銭欲」「性欲」などの野望を持っており、それらはやたらでかい。しかし、それらを実現させるために手段を選ばないから怖いのだ。とくに、かれらには良心や道徳観が欠落しているため、恥も外聞も責任感もない行動に走りやすく、ときには、犯罪行為に近いようなことまで手を付けてしまう。
3 最近のサイコパスの傾向と特徴:何かに依存し中毒になる
- SNS依存症
最近はスマホという手軽な情報機器が発達したため、コミュニケーション手段が多様化するとともに、人と人の距離感がなくなってしまった。
サイコパスは、表面的、表層的なお付き合いが大好きなので、スマホはかれらにとって、絶好の道具となる。
かれらは瞬間、瞬間、スマホに現れた相手の気持ちや欲求をキャッチし、その都度、相手の欲求や気持ちに応えていく。それは決して相手の立場を理解して、相手の利益を守るために行っているのではない。それらはすべて自分の野望を満たすためである。
かれらは、何をどう答えれば相手が自分に関心を持ち、なびいてくれるかいうことに興味があるわけで、そのことにより、相手を意のままに操り、自分の野望を満たそうとしているだけである。実に狡猾で打算的で冷徹である。かれらは聴き上手で、心にもないお世辞を言い、相手の関心を誘う。
サイコパスはSNS依存症の人が多い。ライン、チャットワーク、ツイッター、フェイスブックなどに依存し、片時もスマホを離せなくなる。
かれらは異常なまでの執念で発言し目立とうとする、かれらのツイッターの返信は早く回数が多い、かれらはナルシストなので自撮り写真をよく公開する、かれらのしゃべくりは自分の自慢が多く、軽薄で目立つ発言が多い。大阪弁で言うと、いわゆる「いちびり」である。
- アルコール依存症
アルコール依存症の人も多い。サイコパスはそれでなくても恐怖心がないから、アルコールが入ればよりその傾向は増長される。ますます、かれらは良い気分になり、自分ファーストを拡大していく。もともと、建設的でなく刹那的人間であるから、お酒の魔力には、とても抗えない。ついつい、深夜から夜明けまで酒に浸る。そして、次の日の予定など頭から吹っ飛んでしまう。翌朝は起きることができず、予定や約束は、遅刻したり、反故になったりする。こんな事態になっても、かれらは自己を正当化するため、その場限りの嘘をつきまくり、逃げる。そのことにより、自己の信頼や会社の信頼を失うことなど気にすることもない無責任野郎である。
以上サイコパスについてその全貌をほぼ明らかにしたが、サイコパス④その対処方法については、また別の機会にあらためてお話しすることにします。サイコパスについて書いていると、ほんま、疲れますわ(笑)。