糖質制限 ①検査入院、糖尿病患者は悪人か?

血糖値(HgA1c)がなかなか下がらない(糖尿病患者)ということで 、大病院に10日間 検査入院することになった。

1 糖尿病患者は悪人である?

糖尿病は「生活習慣病」と呼ばれる。もちろん、「あなたの生活習慣が非常に悪い」という意味である。悪い生活習慣とは「暴飲暴食」「不規則な生活」「運動不足」などを指している。だから、「糖尿病になる人は悪人」ということになる。

血糖値が上がることによって、血中の糖分濃度が高くなり、血液がドロドロになり、詰まってくる。そのことによって、まず、末端神経をやられ、つぎに眼をやられ、最後に腎臓をやられる。腎障害が重症になれば、透析患者になり、週3日は透析治療に拘束され、挙句の果て、脳梗塞か心筋梗塞で命を落とすことになる。

これが糖尿病のフルコースで、わたしも、このままズルズル悪人の道を歩めば、5年から10年で、The Endとなる。第一、そんな人生は嫌だし、それに医者と病院と医薬品メーカーと医療機器メーカーに思い切り貢献するだけである。そんな形で人生を終わらせたくない。

なんとしても、ここで悪人から善人に復帰したい。そして、「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著ではないが、わたしの人生の「猶予」を20年以上は確保したい。それって、結構、欲張りかな(笑)。

2 糖尿病患者は本当に悪人なのか?

そもそも糖尿病患者は本当に悪人なのか?

糖尿病の原因は現代人の食生活にあるという。簡単にいうと、不規則で贅沢な食事と運動不足が原因と言われる。つまり、不規則な生活とカロリーの取り過ぎがインスリンの恒常的な分泌を促し、すい臓が疲労してしまい、インスリンを出さなくなる。また出していてもインスリン抵抗という状態になり、インスリンの働きが効かなくなる。つまり余った糖を脂肪に変換して筋肉に貯蔵しておく機能が低下する。その結果、血液中の糖分濃度が異常に高くなり、排泄される尿のなかの糖分濃度も高くなる。

日本人の1割程度の約1000万人が糖尿病で、潜在的な糖尿病患者及び予備軍はさらに1000万人以上いると言われている。ここまで多くなると、ほとんど国民病と言えるわけで、普通の生活をしいても、誰がいつなってもおかしくないということになる。つまり、その人の生活習慣が悪いからなるのではなく、正常な生活を営んでいてもなるから、糖尿病患者が悪いのではなく、現代の食文化そのものが悪いということになる。

3 過剰な検査と薬漬け?

いったん入院すると,ここぞとばかり、夥しい種類の検査を受けさせられる。

血糖値1日7回測定、血圧の検査、24時間血圧検査、眼の検査、末端神経の反応検査(電気ショック検査を含む)、体力測定、筋肉測定、CT検査、尿の累積沈殿検査などなど。

結局、病院内の設備機械(固定資産)の有効活用と資金回収に貢献させていただいた。

そして、これだけ検査されれば誰でも病人になる可能性がある。今回は過去言われたこともないのに、血圧が高いと指摘された。

結局、退院する最終日には、インシュリン、ホルモン剤、降圧剤、糖尿病の薬など、大きなナイロン袋にてんこ盛りのお土産をもらった。血圧は高い方が150代だったが、これも高血圧と判定された。昔は年齢+90でカウントされたので、150代は高くないはず。どうも製薬会社のビジネスに乗せられているような気がする。

薬は万能ではない。医者は、血圧が高ければ降圧剤、血糖値が高ければインスリンと対処療法ばかり施すが、病気の根本的な解決にはならない。それに、薬の副作用も十分吟味しなければ、継続的に服用してよいかどうかは分からない。

さて、今回の検査入院を通して、分かったことは自分が思っているより状態は悪かったこと、また、数値によって自分の身体の状態の全てを測定できたことである。

そして、食事と運動を通して、血糖値の変動推移を観察することで、血糖値をコントロールするヒントを掴んだような気がする。この答えは自分としてはかなり革新的なものなので(目からうろこ状態)、参考になると思うのだが、これはまた次の機会に。

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