素人運転手のタクシー代は高くつく

20年くらい昔、浜松にある、K製造会社(年商1,000億円以上)がお得意さんで、新幹線を降りたら、いつも、タクシーで本社へ向かうのだが、そのとき、社長が出迎えに来る。そして、社長は、かならず、タクシー料金を確認するのだった。仮にその料金が2,500円だったとすると、さらに、駅から会社までのルートを確認する。そして、そのルートが最短距離でなければ(最短距離なら1,500円くらいになる)タクシー会社へ連絡し、1,500円以上は払えないと言うのだ。さすが、一代で年商1000億円の会社を作る社長は、「コスト感覚が違う」と感心したものだ。

おそらく、その運転手は故意に遠回りしたものと推定する。しかし、最近では地図を全く知らない素人運転手が増えてきており、そのため、かなり常識的な行き場所でも、前でこそこそと、ナビを操作して、ルートを画面で確認していることがある。
ついこの間も、「今里」付近から乗って、「福島」行きを伝えたら、(大阪の人以外は分かりませんね(笑))、突然、運転手はナビを触りだした。そして、着いたら、料金は3,500円になっているから、驚いた。ナビルートは一旦、大通りを南まで突き抜けてから、北へ旋回したから、大幅に距離をロスした。普通なら、2,500円位しかかからないはずだ。文句は言わず、料金は支払ったが、今一つしっくりこない。それで、K製造会社の社長のことを思い出したわけだ。

まあ、料金が多少高くついても、目的地に着いたのならまだいい。一度こんなことがあった。大阪の北から、タクシーに乗った時、「本町の国際ビルまで(かなり古く有名なビルである)」と告げて、わたしは下を向いてメールをしていた。運転手が、「着きました」と自信をもって言ったものだから、料金を支払い、降りて、周りを見渡すと、そこは想像とは全く違う光景だった。そこは、信濃橋というところで、目的地からはかなり方向違いだった。そのタクシーはもういないので、仕方なく、次のタクシーに乗り換えた。次の運転手に、やるせない怒りをぶつけると、「最近、そんないい加減な運転手、増えてるんですよ。」との答えだった。

さて、これだけ素人運転手が増えると、こちらも対策を講じければいけないと思う。

まず、乗車したら、タクシー会社の確認と本人の名前を確認することだ。運転手から、名刺をもらうのが一番いいと思う。トラブルがあった時、後で、会社に責任追及することができるからである。

次に、ナビゲーション対策であるが、これは難しい。こちらが明確に一番短いルートを知っていればいいが、それ以外は文句をつけられないだろう。それに、運転手にずっと行き先を指示し続けるのも、かなり精神的負担になる。

いずれにしても、タクシー運転手も乗客からお金を取る以上、プロの運転手なのだから、ナビに頼るだけでなく、プロとしての自覚をもって、大阪の地図と地理をもっと勉強してほしいと思う。また、タクシー会社も、運転手を現場に出す前に、研修を行って、そこで大阪の地図と地理を、徹底的に、頭に叩き込むべきであろう。

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